〜採用難時代の中小企業が動き出した“採用DX”の現場〜
人が集まらない――東広島の採用現場で起きていること
「求人を出しても応募がこない」「面接に来ても続かない」。そんな声を、東広島の企業からよく聞きます。かつてはハローワークや求人誌で十分だった採用活動も、いまやほとんどの求職者がスマホで仕事を探す時代。
実際、20代~40代の転職希望者の多くが、最初に見るのは求人サイトでも紙媒体でもなく、Google検索やSNSの投稿です。
つまり、採用の主戦場は「街中」から「Web」に移りました。にもかかわらず、まだ多くの中小企業が「ハローワーク中心」「採用ページなし」の状態に留まっています。
それでは、求職者に“見つけてもらえない”ままです。
Webから採用を始める企業が増えている理由
いま、東広島でも「採用サイトを自社で持つ企業」が急速に増えています。その背景には3つの理由があります。
① コストを抑えて、ターゲットを絞った採用ができる
求人媒体に掲載するたびに費用がかかる時代。一方で、自社サイトの採用ページを整えることで、“広告を出さなくても応募が来る”仕組みを作る企業が増えています。
職種や勤務地など、特定の条件で検索する求職者に自然に見つけてもらえるからです。
② SNSやGoogleしごと検索との連携で露出が広がる
近年は、Googleが公式に提供する「Googleしごと検索」に採用情報を掲載できる仕組みがあります。自社サイトの構造を整えるだけで、自動的に求人情報として表示されるケースもあります。
また、InstagramやLINEなどのSNSを活用して社風や働く人の雰囲気を発信することで、応募前から会社の魅力を伝えられます。
③ 採用サイト=企業ブランディングの時代へ
採用ページは、求人だけでなく「会社の顔」でもあります。社員の写真、代表メッセージ、職場の雰囲気――。これらを丁寧に見せることで、求職者の安心感と信頼が高まり、**“この会社で働いてみたい”**という気持ちが生まれます。
採用DXとは?中小企業が取り入れやすい3つのステップ
採用DXとは、採用活動をデジタルの力で効率化・可視化する取り組みです。難しいものではありません。東広島の企業でも、次の3ステップから始められます。
ステップ1:採用専用ページを作る
トップページ内に「採用情報」への導線を設けるだけでも効果があります。専用ページでは、仕事内容や1日の流れ、写真・社員インタビューなどを掲載し、求職者が“応募前に雰囲気を感じ取れる”ことが重要です。
ステップ2:応募データをデジタル化する
Excelや紙の応募用紙で管理している企業はまだ多いですが、GoogleフォームやHubSpotを使えば、応募データを自動で収集・分類できます。これにより、「誰が、どの職種に応募したか」「どの媒体から来たか」が一目で分かるようになります。
ステップ3:SNS・Indeed・LINEと連携する
SNS投稿を自動でサイトに反映したり、IndeedやLINEからの応募を受け付けたりする仕組みを整えることで、求職者の“接点”を増やします。たとえば、Instagramで日常を発信し、LINEで応募受付――そんな流れも簡単に構築できます。
実際に成果を出している東広島の企業例
製造業・飲食業を中心に、採用サイトを整備した企業では明確な成果が出ています。アクセス数が増えただけでなく、応募の質が向上しています。
「なんとなく応募」ではなく、「この会社で働きたい」という目的意識を持った応募が増えているのです。
特に効果があるのは、写真とメッセージ。代表や社員の顔が見えるだけで、応募率が上がる傾向があります。「応募があった」よりも、「話を聞きたい」という段階の問い合わせが増える――これがWeb採用の最大の特徴です。
まとめ:採用は「待つ」から「発信する」時代へ
人手不足の時代、求人を出して“待つ”だけでは人は集まりません。求職者に“見つけてもらう仕組み”を作ることが、採用成功の第一歩です。採用DXは、決して大企業だけの取り組みではありません。むしろ、中小企業こそ効果が出やすい領域です。
セールスシードは、東広島を拠点に地域企業の「採用をWebで仕組み化する」お手伝いをしています。あなたの会社にも、未来の仲間と出会う“デジタルの扉”を開きませんか?