Webマーケティング

採用サイトに「人が集まる会社」と「来ない会社」の違い

   

採用ページを作っても応募が来ない理由とは?東広島の事例から、人が集まる会社・来ない会社の違いを解説。採用DXで“伝わる力”を高めよう。


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※この記事は、前回の「東広島の企業が“Web採用”を始めている理由」の続編です。採用DXを地域企業がどう活かすかを、実践視点から解説します。

採用を「地域の経営課題」として捉える企業が増えてきました。実際、東広島でもWeb採用を始めた中小企業が少しずつ増えています。けれど、「採用ページを作ったのに応募が来ない」という声を、私は何度も耳にしてきました。

それは、デザインの問題でもSEOの問題でもありません。もっと根源的な、“伝わる力”の差です。

写真とコピーが「空気感」を伝える

採用サイトを開いた瞬間に感じる「この会社、いいな」という印象。それを決めているのは、実は写真とコピーです。

ストックフォトのような整いすぎた写真よりも、昼下がりの事務所で交わされる何気ない笑顔や、作業現場の真剣な表情の方が、ずっと人の心を動かします。

コピーも同じです。理念を立派に語るより、社員の言葉をそのまま載せた方が“体温”を感じます。

「残業ゼロを目指しています」よりも、「18時、みんなで“また明日”と言える職場へ」

この一行で伝わるのは、制度ではなく文化。地域採用では、この「文化の温度」が最も大切です。

「会社を語らず、人を語る」

多くの採用サイトは「会社紹介」から始まります。でも、応募する側が知りたいのは「どんな人が働いているか」。

“誰と働くか”が、応募動機の8割を決めます。だから、会社の理念や福利厚生を語る前に、まず「人の物語」を語るべきです。

特に地域企業では、代表者自身の姿がそのままブランドになります。誠実さ、情熱、地元への想い。どんな言葉よりも、社長の表情と声が信頼をつくる。そして、その姿勢が社員にも伝わっていれば、自然と“会社のファン”が増えていきます。

応募動機を生むストーリーテリング

いい採用サイトは、「理念 → 制度 → 人 → 日常」の順で構成されています。

理念で価値観を共有し、制度で安心を与え、人で共感を生み、日常の写真や動画で“リアルな一日”を感じてもらう。

応募ボタンを押す前に、「ここなら自分もやっていけそう」と思わせること。それが応募率を高める最大のポイントです。

文章より写真、写真より動画。短くても構いません。スマホで撮った30秒のコメントでも十分伝わります。“言葉の正確さ”より、“表情の誠実さ”が人を動かします。

成功している企業の共通点

採用サイトの成果を出している企業に共通するのは、「作って終わりにしない」ことです。

数ヶ月に一度、社員インタビューを更新したり、社内イベントや新入社員の声を追加したり。つまり、生きているサイトを運用しているのです。

それはSEO対策ではなく、“社内文化の鏡”としての運用。結果として、求人媒体に頼らず応募が来るようになる。

採用DXとは、ツール導入ではなく、“働く人の物語を言語化する”ことから始まります。

結論 ― 採用DXは“社風DX”である

採用活動の目的は「人を集めること」ではなく、「この会社で働きたい」と思える共感をつくることです。

そのためには、自社の空気をどう見せるかがすべて。写真、コピー、ストーリー。それらが一貫していれば、小さな企業でも強い採用力を持てます。

採用DXとは、企業文化を伝える力を磨くこと。それが結果として、応募数より“人とのご縁”を増やすのです。

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